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句集作りを夢想する《 句集の表紙と文字 》vol.2 美杉しげり

 編集&デザイン担当スタッフによる句集制作レポート。vol.2では、美杉しげり・著『愛撫』を紹介します。

 美杉しげりとは、いったいどなた? と思われている方もいるでしょう。「実は、一句一遊の「NPOとうおん俳句部・ひそか」、俳句ポスト365と俳句生活の「RUSTY=HISOKA」さんです」と言えば、投句者の皆さんの中にはご存じの方も多いかもしれません。

 夏井いつき『瓢簞から人生』では、一句一遊の俳句を変えた有馬まりあ嬢として登場。「我が夏井&カンパニーのなくてはならない戦力、主力スタッフ」と紹介されています。「ミーハー吟行隊」時代から数えると25年を超える俳句仲間です。

 その技術の確かさ、知識量、詩性への感度、読み解きの柔軟性、著者の作品は資料として残す価値があると私たちは考え、今回美杉しげりさんのポートフォリオ句集を作ることにしました。夏井&カンパニーで出版する少部数の「リトルプレス(※1)」です。

 そんな、美杉しげりさんは、ブログのタイトルに「猫まち」とつけるほどの、知る人ぞ知る無類の猫好き。選んだテーマはもちろん「猫」。全72句に、有名俳人の猫句を味わうエッセイ「黒猫忌」も収録した、猫づくしの一冊です。

 まずは、著者が作りたい句集の方向性を話し合いました。「暗い背景の中に猫の瞳だけが浮かんでこちらを見ているような表紙に」という希望を踏まえながら制作開始。掲載句の中から「眼のきんいろ」「黒猫」をデザインソースに選びました。(※2)

 美杉しげりさんにおすすめしたフォントは、「FOT-筑紫Aオールド明朝 Pr6N」。大正時代の近代詩集のような情感のあるフォントを使い、暗がりからきんいろの眼が妖艶に現れる表紙になりました。

※1…リトルプレスとは、個人または小規模の団体が自主的に製作し、発行者自らが流通や販売までを手掛けるような「少部数発行の出版物」を指した言葉です。

※ 2…句集表紙の画像素材は、PIXTA(ピクスタ)で購入しています。

▼本書より三句(書籍本文font:FOT-筑紫Aオールド明朝 Pr6N)

猫の眼のすさんで五月来たりけり

黒猫となれり鶏頭花を過ぎて

猫の眼のきんいろ霞舐めてより

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